ヘルマン監督から、『果てなき路』についてのメッセージが届いています。
その翻訳は、『果てなき路』のパンフレットにも掲載しているのですが、映画を見るときの何かの参考になればと思い、ウェブにもアップすることにしました。
以下、ヘルマン監督からのメッセージです。
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その翻訳は、『果てなき路』のパンフレットにも掲載しているのですが、映画を見るときの何かの参考になればと思い、ウェブにもアップすることにしました。
以下、ヘルマン監督からのメッセージです。
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第二次世界大戦のさなか、アメリカ政府はノースカロライナ州西部に水力発電ダムを建設、結果11,000エーカーもの土地が水没し何百という家族が移住を余儀なくされた。政府は犠牲者たちをなだめるため、ダムによってできた人造湖のまわりに道路を建設して、不通となってしまった20箇所以上もの墓地へのアクセスを確保することに同意した。
1969年までに6マイルほど道路が完成、しかしトンネルの後方1,200フィートのあたりでその道路は終わっており、残りの26マイルは建設されることなく今に至る。その道は「The Road to Nowhere」として知られるようになっていった。
これは当初のスティーヴン・ゲイドスの脚本「ROAD TO NOWHERE」にとって重要な要素であった。
しかしノワール調のプロットがより複雑さを増していくなかで、この道の歴史は完全に行き場を失っていった。完成した映画に残っているのは、実際のトンネルと、一つの墓地だけだ。
作品のタイトルとともに私を惹きつけたのは「映画を作ることを描いた、新しい映画を作る」というアイデアだった。無論この手法は今までに幾度も実践されてきたものだが、私とスティーヴなら我々のユニークな経験に基づき既存のハリウッドのシステムから遠く離れた、違ったものを反映させることができると思った。そして「映画の中の映画の中の映画」を描くことで、我々は未知のプロジェクトを扱うような感覚に興奮した。つまり観客が観ていると思っているものが、不思議と形態がまったく別のものへの変容していく、現実と思っていたものが幻想へ、そして幻想が現実になっていく。
モンテ・ヘルマン
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