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boid日記 2007年3月

text by 樋口泰人

3月29日(木)

皆様、ご心配おかけしました。
とりあえず、ネットも電話も開通してます。
しかし1週間のブランクのおかげで、仕事絡みがめちゃくちゃ。
しかも、4月中にやり終えなければならないことが山積み。

本日は、お茶飲み兼作業テーブルがやってくるのだが、私のデスク、イスの揃え方があまりに統一感がないと、皆から非難される。
確かに・・・
一方、妻からのプレゼントのエスプレッソ・マシンで入れるコーヒーは美味。
掃除が簡単なのも有り難し。
事務所というか、単なるお茶飲み場となってしまうのか。
それもよし。
しかしどうやって稼ぐのだろう・・・

この歳になって初めての通勤生活で、通勤するとやたら歩くのだ、ということに気づく。
贅肉が落ちてきている。

昨日見たスティーヴン・フリアーズの『クイーン』はなかなか面白かった。
『ロッキー・ザ・ファイナル』と同じく、我々が生きる場所はどこにあるのか、ということを手探りする映画。
ブレア首相が時々ミスター・ビーンに見えてしまうのが玉に瑕だったが。

3月23日(金)

いやあ、実はまだネットが繋がらないんですよ(笑)。
あまりなことに呆れるばかりなのだが、とりあえず、ことの顛末を箇条書きに。

◆19日
 電話ジャックがないことが判明、大家が至急、工務店に連絡を取る
◆20日
 夕方、工務店から依頼された電気工事会社の人間がやってくる
 彼らの説明では、この部屋には何本もの電話線があり、どの線を使用しているのか分からない。
 したがって、工事できなかった。
 「NTTとは連絡を取らないのかと訊ねると」「それは私たちの仕事ではない」
 というわけで、何もせず帰ろうとするので、でもそこに電話線が見えてるわけだから調べてくれと。
 どうやらその場で確認できる気配。
 どうして、内装工事の時に確認しなかったのか追求はやめておき、とにかく確認してもらう。
 すぐに、どの電話線が使われていたか分かる。やれば出来るじゃん!ったく。
 無事開通して、彼らは帰る。
 しかし、その後、再び不通に。
 仕方なくNTTに電話して、明日、NTTの工事担当がやってくることに。
◆21日
 NTT工事担当者たちがやってくる。
 中を覗くと、単に断線していた
 昨日の工事担当者が、ケーブルのカバーをとる際にハサミを深く入れすぎたための出来事。
 唖然とする素人仕事。
 NTTの担当者たちが帰る。
 しかし、電話は繋がったのだが、ネットが繋がらない。
 ADSL信号がきていないのだ。
 再度NTTに電話。
 すると、ADSL工事日の20日に電話線が繋がっていなかったため、工事を見送ったとのこと。
 ではどうすればいいのかと訊ねると、ADSL契約をしているソフトバンクに連絡してくれと。
 仕方なくソフトバンクに連絡。
 すると、工事を再申請しなくてはならないので、最短でも中4日かかると。
 バカにするなと怒る。
 NTTとソフトバンクの双方が揃った場でないと、私はどうしていいか判らないからとにかくNTTに連絡してくれと依頼しても、ソフトバンクからNTTへ連絡することは出来ない規則なのだと繰り返すばかり。
 しかしここで折れたら相手の思うつぼなので、お前らなんか知らない、独自にNTTと交渉すると行って電話を切る。
 で、NTTに電話。
 いくつか部署をたらい回しにされるも、ここで苛立ってはいけないとじっと待つ。
 ようやく担当者にたどり着く。
 担当者曰く、「工事といってもスイッチを入れるだけだから、明日の朝、四谷局にお願いしてすぐにスイッチを入れてもらう」とのこと。
 なんだそりゃ。
 愕然とするが、これで解決と、安心して寝る。
◆22日
 朝、NTTから電話。
 工事が無事に済んだとの知らせ。
 事務所に行くと、しかしまだ信号が来ていない。
 再度NTTに電話。
 すると、NTTだけではダメで、ソフトバンクの工事も必要とのこと。
 そんなこと早く言ってくれ!
 慌ててソフトバンクに電話。
 ソフトバンクの担当者は、NTTに工事の許可申請をしなければならないので、2,3日かかると。
 もう、いい加減にしてくれと怒りまくる。
 すると、「相談してみる」との答え。
 しばらくして電話があり、「工事は本日出来るので、遅くとも5時くらいまでには開通しているはず」と。
 夕方、戻ってくると、未だ開通せず。
 ソフトバンクに電話すると、工事が未だ済んでいない。
 その時既に7時。
 いつ終わるのかと訊ねると、はっきりしたことは言えないと。
 一体じゃぁ、何故、5時までにはとか言ったのか・・・
 またもや怒りまくるが、とにかく本日中には終わり、明日の朝には開通しているという返事。
 ただ、いろんな事情で信号が届かないことがあるということをしきりに言うので、その防御姿勢に一気に怒りが頂点に。
◆23日
 朝、やはり信号が来ていない。
 ソフトバンクに電話。
 「調整してみる」との答えで、電話を繋ぎながらさまざまなやりとり。
 そしてついに開通。
 いやはやよかったよかった。
 で、ルーターを繋いだりするので、一旦電源を落とし、再度入れるとやはり信号を受信しない。
 再びソフトバンクに電話。
 再度の調整をしてくれたのだがダメ。
 結論としては、モデムが壊れてる・・・
 さすがにこうなると怒る気にもならず。

とまあ、ここまで来る間、ほとんど仕事も出来ず、延々と両社とのやりとりや待ちぼうけ。
要するに、あまりにいろんなことが細分化され、それを効率的なシステムがまとめているために、どこかで事故が起こった時の臨機応変な判断や行動が誰も出来なくなっているということなのだ。
日本に今必要なのは、『硫黄島からの手紙』ではなく、絶対に『ハートブレイク・リッジ』である!!!

おかげでboidの仕事は遅れまくり。
今後が危ぶまれる。

本日は、夕方、中原CDのためのジャケットその他の打ち合わせ。
ようやく形が見えてくる。
果たして発売に間に合うか?

3月19日(月)

boid事務所引っ越しである。
引っ越しといっても、これまでは私の部屋でやっていたわけだからほとんど新規開設。
これまで、「事務所」かと思って電話してきたら私の子どもがでたりして愕然としていた皆様、今後はそういうことはなくなります。
まあ、案外子どもの方がしっかりとした応対をしていたりするかもしれないのだが。

引っ越しは、神様のお言葉による時間には間に合わなかったものの、最悪午前中、という期限は立派にクリアして到着。
順調に片づけも進む。
と思ったら、部屋に電話ジャックがないことが判明。
とにかくどこにない。
いやあ、事務所物件なのに、一体どうなってるのやら。
大家も、「そうですねえ、ないですねえ」とか言うばかりで焦った気配はまるで無し。
確認してもらったところ、どうやら内装工事ミスで、電話線はちゃんと部屋にも来ている(当たり前)のだが、ジャックをつけ忘れたらしい。
通常あり得ないことが平気でまかり通っている。
boid猪股が通っている現場の話を聞くと、そういうことがいつどこで起こっても不思議ではない日本の現場状況。
いずれにしても、「焦って仕事をガツガツやるなってことだよね」と、ダラダラ。
差し入れの菓子をを食っていたら、奥歯の詰め物がとれる。
各地の現場が危機的状況にあるのか。
とにかくこのままでは仕方ないので、帰宅し歯医者に行く。
部屋に戻ると、まだちゃんと片づいてはいないものの、とにかく物がなくなっていて、すがすがしい。
これなら少しは掃除をしたり片づけたりしようという気分になる。
ちなみに電話ジャックの方は、20日の夕方に工事してくれるはず、との大家からの連絡。
heya0319.jpg

3月18日(日)

ヘロヘロだが、無理矢理引っ越し準備をする。
家の引っ越しでないだけましだが、途中でうんざりしてきて、あれこれストックしてあった映画その他の資料を全部捨てることに。
昨日、湯浅さんのコレクションを見て、私の物持ちの悪さを反省したばかりなのだが、一方で、今更モノを収集しておこうとしても更に中途半端になるばかりである。
ない方が潔い、という勝手な結論にて。
いざ捨てるとなると、たぶん今やお宝であるに違いないいろんなモノが出てくるが、すべて捨てる。
nobody に寄付は出来るかなと思ったが、迷惑の方が大きいだろう。

明日は、10時40分には現地に到着していなさい、という神様のお言葉もやってくる。
厳しい。
さすがにそれは無理だという泣き言と、本当にこのところ酷いことばかりだと恨みの言葉をメールする。
しかしそれでも行くべし、という更に厳しいお言葉が帰ってくる。
うーむ、一体どうしたらいいのやら・・・
しかも、さまざまな厳しい締め切りも迫ってきているのである。

それから、「爆音エリ・エリ」のためのboid paper vol.4 の中で、オールナイト予約の予約メールアドレスが間違っていた。
正しくは、
bakuon@boid-s.com
である。
バクオンはではくボクオンになってしまっていた・・・
諸々混乱中。
mimotu.jpg


3月17日(土)

メガネが折れて以来、とんでもないことが起こり続けた。
多少大げさに言えば、人生初体験のドタバタ続き。
一つや二つではない。
まあ、事務所開設で気分が浮ついているためもあるのだろう。
昨年、倒れる前より酷い状態になっていて、とにかくすべてを放り出したくなるが、かろうじてここまできた。
さすがにまだ気持ちがきれていのと、2,3ヶ月休んだ分だけ余力があったためかもしれない。
ギリギリ何とか19日の引っ越しを迎えられそうだ。

とはいえ本日も、我が家の通信はほとんどケーブルテレビのJcomに依存しているのだが、そのネット回線を今までの8Mから30Mのものに変える工事をしてもらうことになっていて、ドタバタ場の中、新しいモデムを設置してもらったら、しかしネットに接続できず。
一体どうしたことかと、工事の担当者に尋ねると、「私は工事をしに来たのであって、ネット接続に関しては分からない」との答え!!!
Jcomと契約した時はJcomもまだ小さな会社で、そういうことに関しては非常に丁寧な対応をしてくれたのだが、今やネットのことが分からない工事担当をネット接続モデム取り付け工事によこす始末。
で、その人があちこち電話してあれこれするのだがらちがあかず。
結局、元の8Mのモデムに戻してもらう。
寝る間もないのに1時間ほどを無駄にする。
私がいきなりムッとしたので、工事の人も呆れたかもしれない。

夜は、円盤でのAmerico のイヴェント。
こうやって生の演奏を聞くと、やはり忙しいからと行って出不精になるのは本当に良くないなと実感する。
Americoはますますいいバンドになってきている。
山口から上京してきた井上経康さんのギターは、ギターなのにギターの音がせずでもギター。
不思議な世界に引き込まれる。

ライヴの後、湯浅さんと「エコー」についてのトーク。
バンドの演奏がそれぞれ30分から40分だったのに、我々だけでたっぷり90分はやってしまう。
しかし、アナログ・モノラルの爆音で聞くスペクター・サウンドは本当に気持ちいい。
やたらと気分が高揚してくるのを感じる。
こういう音を体験しているのとしていないのでは、人生がまったく違うだろうなあと思う。
最後に流したジャック・ニッチェの「ロンリー・サーファー」には、危うく泣きそうになる。

事務所からの風景

3月4日(日)

昼過ぎに起きて、メガネをかけようとしたら、いきなり、まっぷたつにぽきんと折れる!
何てことだ・・・
glass.jpg
金属アレルギーのため、プラスチック製のフレームを使っていて、まん中で折れやすいと注意はされていたのだが・・・
仕方ないので、その前に使っていたメガネでなんとか対応。
だけど、もう3年くらい前のものなのでなかなか焦点が合わず。

とにかく、眼鏡屋に走る。
近所のいくつかのメガネ安売りショップを見回しながら、決めたのだが、私の場合、遠近両用で、しかも近視が酷く、そして金属アレルギーという条件があり、まったく「安売り」にはならず、しっかりと料金を取られる。
情けなし。
事務所開設資金がどんどん減っていく。
うーむ、なんとかならぬものか・・・
新メガネの出来上がりは11日の予定。
それまでは、細かい作業できず。

3月3日(土)

バタバタして身動き取れなくなっているうちに時は過ぎる。
昨夜からまた耳の状態が悪くなり、本日は夕方までほとんど寝て過ごす。
とりあえず、睡眠力により回復。

夜は、シアターNでの『LQL』の初日
しかしさすがに告知不足が響いたのか、寂しい。
バウスの盛況の余波をこちらに、と思ったが、そうは世の中甘くはなかった。
余波ではなく、完全にこちらも全力で行かないと、伝わるものが伝わらない、ということなのだろう。
というわけで、boidメンバー各自、それぞれのできる限りを、この1週間にて行うとの確認。

シアターNの音は、さすがにバウスの爆音のようなわけにはいかないが、音楽ものを次々に上映しているだけあってかなりいい。
バウスと同じくミキサーもあり、左右のスピーカーもスクリーンの前に出ていて、高い位置にあるため、会場内での音の混ざり具合が心地よし。
普通の劇場と比べたら、これもまた大爆音、というくらいの音量での上映である。
音が身体の中を駆けめぐっていやでも興奮してしまうバウスの音と違い、開場全体の音のバランスがいいためだろう、非常に冷静に画面を見ることができる。
変な言い方だが、『映画を観ている』気持ちで爆音の映画を観ることができるのである。
これはこれでいい。
ちょっとだけ音を確かめるつもりが、結局最後まで見てしまう。

先日、朝9時からの音響調整を行ったのだが、その時は午前の仕事時間だったため、上の階の会社からクレームが何度も入り、劇場側は慣れているとはいえ、何度も謝りに走り大変そうだった。
ビル内に入っている劇場は、こういった事態にも対応しなくてはならず、そう簡単に物事は運ばない、ということを目の当たりにした。
そのことを考えると、バウスシアターという劇場の特異さが分かるのだが、いずれにしても、ビル内の会社にお詫びしつつこの音で上映してくれている劇場を、なんとか盛り上げなくてはと、改めて思う。

この日記を読んでくれている方の中には見逃してしまったという方はあまりいないだろうが、身近にいる見逃してしまった人に、一声を。
3月16日まで渋谷でやっています。
あるいは、吉祥寺までは忙しかったり遠かったりしていきそびれた方、渋谷なら何とかなりますよ。
バウスの爆音とは違いますが、相当な音量と音圧で楽しむことができます。