
boid日記 2008年10月
boid日記
text by 樋口泰人
10月31日(金)
恒例の病院検査帰りの青山と昼食。
とりあえず一時ほどは検査の数値もひどくはないようで、しかも心なしかスッキリとやせた感じもあり、さすがにブログでも書いているようないくつかのトレーニングの成果あり、のようにも見える(実体は不明)。
そして今後の企画の話をあれこれ。
多分、本当にちょっとしたことでいろんなことが変わる。
もちろんその「ちょっとしたこと」が大変で、覚悟と根気がいる。
だが、案外能天気にやってしまえそうな気もする。
で、まあ、例によってダラダラぐずぐずと話をしているうちに、本日はいつになくいろんな人がやってきて、boid事務所の人口密度が一気に高くなる。
しかも、本日はスケジュール上では『殺しのはらわた』のチラシ入稿の日で、何しろ同時上映の作品数やゲストが半端ではないため、仕上げが何とも大変である。
さらに、通常のスチール写真がないため、ビデオからキャプチャした画像をチラシの表面に使わざるを得ないので、どうしたってきれいにはならないその画像をどのように処理して使うかが結局最後まで決まらず。
篠崎も打ち合わせが長引き、来訪できず。
結局、週明け入稿とする。
気がつくともう終電間際で、夕食もとれぬまま。
とりあえず現時点でのいくつかのアイディアを形にしたところで、本日は終了し、向かった夕食、いや夜食の席では、篠崎のすごいエネルギーについて大いに盛り上がる。
説明は省くが、とにかく、我々をこうやって大いに盛り上がらせるくらいのエネルギーを、篠崎は日々事務所に落としていくのである。
完成したチラシを見ていただければそれが伝わるかと思う。
いずれにしても来週明けが勝負である。
しかしなぜか事務所の2台のプリンターが、ともに調子を狂わせているのだった。
これではデザインの確認をとることもできない。
うーむ、これも篠崎マジックかと、勝手に篠崎のせいにする。
この調子で上映にまでなだれ込み、日々何が起こるかわからないスリリングなレイト2週間になったりすると素晴らしすぎるし、上映も大いに盛り上がることだろう。
とはいえそうなると、日々ハラハラするばかりの私の体が持たなくなるのだった(笑)。
まあ、その前に3日間の休息を。
10月30日(木)
めくるめく日が続く。
とにかくバタバタとまるで落ち着きなし。
まあ、今は私より大塚の方が実際には大変なのだが。
本日は恒例のジュンク堂。
私も朝から具合悪かったのだが、やって来た中原はさらに具合悪そうな様子。
しかしそれはそれでかなりの迫力で、こういう状態もまたいいのではないかと思えた。
来場された方は、ジム・オルークのボブ・ディランの真似まで聴くことができて、幸せな90分だったのではないか。
内容に関しては、そのうちアップされるはずのレポートをお楽しみに。
しかし今後の予定を見ていくと、さらにいっそうこのバタバタ感が激しさを増す。
いったいこの先どうなるのだろうと思っているところへ、大塚から携帯がなくなったとの知らせ。
どうやらboid全体がバタバタの渦に入ってしまったようだ。
一度失った落ち着きを取り戻すには、失ったのと同じかそれ以上のパワーが必要な気がする。
10月28日(火)
何だかぼんやりの一日なり。
あれこれやらねばならないことは着実に片付けたのだがどうもやった気がしないのは何故か。
帰宅後、テレビをつけたらニュース番組で高橋尚子さんが「一日一日の完全燃焼感がなくなった」ということを引退の理由として語っていた。
私も引退勧告されたようなものか、とも思ったのだが、しかし私の場合いったい何から引退したらいいのか。
で、まあ、そのぼんやりのままデプレシャンの新作『クリスマス・ストーリー』を見たのであった。
フランス語で英語字幕なので、字幕を追うのに疲れて半分くらいで明日まわし、とか思っていたのだが、やはり面白く、眠いのを忘れ最後まで見てしまった。
物語の細かいところはまったくわからないのだが、とにかくこの情けなくも激しくどうしようもない一家の、瞬時に変わり、うねる空気の流れに一気に引きずり込まれたのであった。
どの音を出してどの音を消すか、それらをどれくらいの音量で聴かせるか重ねるかという、環境音と映画音楽と既成の音楽とのアンサンブルがかつてなくよかった。
風の吹く中を歩く二人の靴の音と話し声と確かピアノの音が聞こえたはずだが、しかし風の音は聞こえず、低い地鳴りのような音が聞こえて来たと思ったらそれが次のカットのエスカレーターの振動音につながって、そこでもそのエスカレーターがあるショッピングセンターかなにかの店内の音はほとんど聞こえず二人の声とエスカレーターの低い振動音のみ、というような奇妙な静けさの中で相変わらずの騒がしい物語が展開してくのである。
これなら、もう、日本語字幕なくてもたっぷり楽しめるというわけだ。
だがやはり、まだ日本での公開未定で、配給先も決まっていないとのこと。
2時間25分という相変わらずの長さと、例えばこの映画で予告編を作れといわれたら『キングス&クイーン』より作りにくいのではないかと思えるキャッチーな盛り上がりのなさは、どこも手を出しにくいのだろうか。
でも、本当に真っ当な映画で、ある意味20世紀後半のヨーロッパ映画を全部飲み込んでこれが出て来たとも言えるような大きな歴史とともにある作品だから、こういうのが公開されないというのは本当におかしなことなんだけどねえ・・・
ユーロ暴落の今なら何とかなるんじゃないかとか、淡い期待は抱いているのだけど。
オリヴィエ・アサイヤスの『サマー・タイム』と一緒に、どこか買ってくれないだろうか。
それこそ、コミュニティシネマ(HP→)とか、本気で資金を出し合って上映権を買って自分たちの劇場で上映する、みたいなことをできないものかと思ったのだった。
でもまあ、それがうまくやれたらすでにやってるよね。
10月27日(月)
本日は朝から、出来上がった月刊へア・スタ7号を各所に発送、発送。
それから、全国のCDショップに配布するアメリコのアルバムのコピーを山ほど作る。
それと同時進行で、各所に様々な連絡と確認。
めくるめく1日であった。
夜には篠崎もやって来て、チラシ用の画像類の受け渡し&上映・トークのやり方についての確認その他。
昼にやっていた細かい作業をいわゆる「インターン・シップ」を使って、業界での仕事を目指す若者達にやってもらおうかと思っていると篠崎に話したところ、篠崎が教えている立教でもインターンに関してはあれこれやっているとのこと。
これはかなり本気なので、立教在学中の皆様、いかがでしょうか?
映画を作ることは「作る」だけでは成り立たないことを学ぶためにも、また、映画自体も「見せる」だけではなく「見る」ことによってようやく成り立つメディアであることを学ぶためにも、いい機会かと思います。
とまあ、来年の爆音映画祭をにらみつつ、様々な準備を始めたのであった。
10月25日(土)
篠崎が出席する夜のふたつのイヴェントのため、『殺しのはらわた』レイトのチラシを配布することになり、篠崎とアシスタントが事務所にやって来て、急遽大塚も呼び出してHDVからのキャプチャとチラシ作り。
最後は全員でコピーしたチラシの切断作業となり、ギリギリだったが見事に間に合う。
これから1ヶ月ちょっと、何度かこのような突然の作業が行われることになるだろう。
宣伝マンとしての篠崎に火をつけてしまった以上、もはやこれは避けられず(笑)。
事務所に行く前にHMVに寄ってCDを何枚か買った。
70年代にブランズウィックから1枚だけアルバムを出して、それ以前もその後もはっきりとした活動歴のわからないステップ・バイ・ステップのアルバムがこれ。
音はまだだいぶ荒いのだが、このジャケットといいその音の荒さといい、当時このようなバンドがアメリカには各所にいて、自分たちの育った街と一体になりつつもそこからの脱出をも夢見てそのほのかな可能性を生きていたはずだ。
ステップ・バイ・ステップのプロフィールは今でもよくわかっていないらしく、「ブランズウィックはこういった類いのほとんど"ノーバディ"に近い人たちがいきなりアルバムを残しているケースも少なくない」とライナーにも書かれている。
70年代黒人音楽の広がりとしての音がここにある。
O.V.ライトのこのアルバムは、昔聴いたときはメロウすぎてピンとこなかったのだが、さすがにそれから20数年以上も経つと、ようやくこのメロウというより全体を覆う陰鬱さに異常に惹かれてしまう。
マーヴィン・ゲイを聞き直した80年代末くらいに一緒に聴いていれば良かった。
こんなことを書いていると黒人音楽ファンに今更何言ってるんだとしかられそうだが。
それから山根貞男さんから本をいただいた。
新潮選書から出版されたマキノ雅弘に関するもの。
選書ということもあって、マキノ入門書ということも意識されているはずで、情報や教養としてはこれまですでに書かれたり話されたりしたことの書き直しでもあるのだろうが、しかしだからこそこの本の意味があるように思えた。
例えばこの本の各所で、マキノ映画のあるシーンの細部が詳細に描写されていくのだが、そういった描写はDVD時代の今ではそれを繰り返し見ることによっていくらでもすることができる。
おそらく山根さんも精確を期すために何度かDVDでご覧になられたことであろう。
だが、ここに書かれた文章を読むと、その精確さや詳細さの儚さこそがこの文章のよりどころであるように思えて来るのである。
つまり、瞬きした瞬間に見逃してしまったショットを見直すこともできず、次々に訪れる新たな瞬間を引き受け続けていくしかない、後戻り不能の映画を見続けて来た人だけが書くことのできる画面描写なのだと思う。
マキノ雅弘について書かれた本であると同時に、何よりもまず、映画を見ることについて書かれた本であると言いたくなる。
見逃してしまったらもうそこへは戻れないという緊張感と、しかし、見逃してしまうこともありだと受け入れるおおらかさとが同居しつつ、その両軸の回転によってひたすら前進していく映画が、この本にはある。
10月24日(金)
昨日からの低気圧の来襲により、昨日昼過ぎより頭痛が始まり耐えられなくなり、夜もグッタリして本日は、身体全体の輪郭が融けそうな勢い。
かつてないどんより状態なり。
かろうじて昼過ぎに出社、出来上がった月刊へア・スタ7号の発送作業を手伝いつつ、倉茂君とバスケ本、『大音海』についての打ち合わせ。
そして、『大音海』の表紙の絵を描いてくれる五木田智央さん、そして湯浅さんも加わり、大会議となる。
五木田さんはもうすでに5枚ほどの絵と「大音海」及び「湯浅学」の文字を描いてきてくれた。
これがもう、ただひたすら素晴らしく、パワフル。
輪郭が融けそうな私でも全然問題なく生きていけると思えるくらい、生命力にあふれている。
まさにビッグウェイヴがどっかんと、目の前にやって来る感じ。
『大音海』発売の際には「大音海展」をやろう、という話にもなる。
おまけで付ける湯浅さんがかつて描いたマンガもなかなかいいのである。
それらも一気に展示すると、それはそれで別の『大音海』がそこに広がるというわけだ。
本の方は、相当な豪華本となる。
その分、定価も高くなるが、これはもう適正価格より安いと思う。
12月の『殺しのはらわた』レイト2週間の対談・鼎談ゲストもほぼ決まる。
それぞれ1時間はたっぷりと、濃密かつサービス満点のトークとなる予定。
このトークのために通いたいという方のために、格安価格の5回券、あるいは6回券を発行予定。
篠崎をホストにアクション映画を巡っての対話が、それぞれテーマを決めて行なわれることになる。
コンピュータ操作で安易に様々なアクションが作られていく現代映画において、映画の中の「アクション」が果たす役割を、そこで浮上させることができたらと思う。
10月22日(水)
不意に時間が空いたため、本当に久々に試写に行く。
いったいいつ以来か・・・
スティーヴン・キング原作でジョン・キューザックの主演、ということで気になっていた『1408号室』。
サミュエル・L・ジャクソンも出て来るのだがほとんどキューザックの一人芝居と言っていいくらいのほぼ密室劇で、原作を読んでいる方にはお分かりのように、タイトル通り「1408号室」もまた、主人公なのであった。
ホテルに閉じ込められるということからやはりスティーヴン・キング原作、キューブリックの『シャイニング』と比較されてもいるようだが、それを思うと先日見た『イーグルアイ』は『2001年宇宙の旅』から『A.I.』へ、という流れの中の作品だし、何故かここにきてアメリカ映画のキューブリック現象みたいなことが起こっているのだろうか?
まあ、世の中全体がそのようなことになっているのかもしれないのだけど。
この映画に関しては、ホラー映画としてみたときにはファンの方達からはどんな風に思われるのだろうか?
基本的に、日常でホラー体験をしている私は自ら好んでホラー映画を見たりしないので他の映画との比較ができないのだが、いい意味で非常に真っ当な正統派の映画を見た気がした。
カメラ・ポジションやフレーミングなど、特別なこともしていないが、極当たり前に当たり前の映画を撮っている感覚があった。
後で資料を見たら、ブルーノ・ニュイッテンのアシスタントをやっていた人だった。
というか、90年代セドリック・クラピッシュのカメラマンであった。
物語の終わりの方で出て来るロサンゼルスの海辺の何とも冴えない感じが、良かった。
キューザックはサーファーでもあるという設定で、サーフィン・シーンもあるのだが、波の撮り方はもうちょっと頑張ってほしかったと、さすがにサーフィン特集が終わったばかりなので、こればかりは気になった。
波をなめたらいけない(笑)、いやマジで。
とはいえ、音楽の使い方は、この映画にもうひとつ別の視線を付け加えさせていた。
カーペンターズのセカンド・アルバム『遥かなる影』の1曲目「愛のプレリュード」が何度も流れる。
40年代50年代にアメリカが夢見た未来が壊れたことが誰の眼にも明らかになった70年前後に、その地点から50年代の夢を夢見るという時間のねじれ(何しろ「愛のプレリュード」の原題は「We've only just begun」というのだ)の悲しみによって静かに世界を歪ませたカーペンターズの歌が、この映画の中ではそれが流れるたびにどんどん本当に歪んでいくのである(ラジオが壊れていくため)。
夢が壊れたことが判明した世界でしか歌われることのなかった美しい夢が結果的に見せる世界の歪みの悲しみさえもまた、この映画ではラジオとともに無惨にむごたらしくあからさまに壊れ行くのであった。
歪んだ世界のその先の成れの果てこそ、この映画の凶暴に壊れゆく1408室ということなのだろう。
だからそこに入った者は誰も抜け出せない。
冴えないL.A.の海岸が妙に物悲しいのも、単に寂れた風景だからではなく、そこもまた「愛のプレリュード」が歌われた壊れた夢の世界のさらにその先の成れの果てだからだろう。
そういえば、ホテルに行く前にキューザックが立ち寄ったカフェだったかでは、ザ・バンドの「ザ・ウェイト」が流れていたのだった。
”ロンサム・スージー”の抱える"重荷”もまた、1408号室では容赦なく破壊されるのだ。
だから形式的には『キューブ』などをはじめとする近年流行の密室映画とよく似てもいるこの映画は、しかし歴史観は全然違う。
そこをはっきりさせるためにも、原作とは変えて後半は夢か現実かわからないまま、寂れた淋しいL.A.を舞台に、破綻した夫婦の物語へと移行していくという展開がいいのではないかと妄想した。
まあ、それじゃあ、ホラーだかなんだかわからなくなって、誰も見に来てくれないかもしれないけどね。
でも、そういう映画、あってもいいじゃないかと思うばかり。
しかしこういう映画を見ると、青山が名古屋テレビ用に作った『地球の思い出』が未だ公開できないという事態は何とも歯がゆいばかり。
この映画のカーペンターズの4年も前に、『地球の思い出』の中では、同じカーペンターズの「この世の果てまで(The End of the World)」が、大地震で破壊された世界に取り残された地下室の中に響き渡っていたのだった。
昨日は、『殺しのはらわた』の打ち合わせを行なった。
時間がないので、大慌てであれこれ準備がすすんでいる。
アメリコのアルバムのプレス工場への入稿も行なった。
後は仕上がりを待つばかり。
12月4日の発売記念のスーパーデラックスでのライヴも詳細が決まった。
来週あけには詳細をお知らせします。
11月22日のオールナイトのチラシ入稿も行なった。
『大音海』のデザイン準備も進めつつ、『音海』分の索引項目ピックアップも終了。
パリのジュンク堂でのイヴェントの準備も始め、次回爆音の構想にも入り、ダリオ・アルジェントの『サスペリア』シリーズ3作目のチラシ&プレス作り作業も進め、12月公開の女子校バスケット部ドキュメンタリー『女バス』のモデルとなったコーチの若者教育本『ハート・オブ・ザ・チーム』の仕上げにも入っている。
とまあ、1日のうちにそれやこれやが同時進行していて、とはいえどれもおろそかにするわけにもいかず、ただひたすら悶々とするばかりなり。
とはいえ明日も、時間の隙をぬって試写に行ってやろうと思ってはいるのだが・・・
10月21日(火)
boidのミニ・ニュースのコーナーでもお知らせしたのだが、ダグラス・サークのボックス・セットがいよいよ品切れである。
Vol.1の方はキングにも在庫なしで店頭在庫のみ。
2の方は、残り数セット。
契約&経費の関係で再プレスはしないとのこと。
もし、購入を考えていられるなら、見つけたときに買わないと一生買い逃すことになってしまいます。
本やCDにしてもそうなのだけど、初版の部数を決めるのは本当に難しく、簡単に安く追加できるものならいいのだが、そうでないと追加したために結局赤字、みたいなことになりかねない。
『作業日誌』も次の増刷はよほど勢いが持続していないと難しいだろうと、サジェスチョンもされている。
こちらも考えどころである。
しかも、この2日間アマゾンでの動きがないなと思ってよくページを見たら、『在庫切れ』表示になっている。
9月以降、何かにつけてページの在庫表示が狂い続け、こちらはちゃんと出荷もしているし、指示通りの手続きも踏んでいるのだが、何やら勝手に機械が判断してしまうらしい。
『イーグルアイ』状態である。
まあ、『イーグルアイ』みたいに勝手に攻撃を仕掛けてこないだけましだが、ただ、この「在庫切れ」表示は、弱小出版社にとっては「攻撃」以外何物でもないのであった。
10月18日(土)
相変わらずの土曜日なり。
グッタリもしつつ、地味にレジデンツ原稿入力作業で、ついにレジデンツ&スネイクフィンガーの束を終える。
レジデンツは、聞き直すたびに音が厚く聞こえて来るのは不思議だ。
こちらの耳が、音の厚さに敏感になっているのだろうか。
厚さというより、多重録音をする際に発生する何かに敏感になっているように思える。
トリビュート盤のいろんなバンドの演奏も面白いのだが、その「厚さ」に差があるように聞こえるのだけど、これは気のせいなのか。
夜は篠崎がやって来て12月の『殺しのはらわた』の打ち合わせ。
詳細は追って発表するが、『殺しのはらわた』自体は30分程度の長さなので、どうやって上映するかが一番の問題である。
通常はもう1本短編を上映しつつ、それに関係するゲストを迎えてのトーク、というようなことで乗り切るわけだが、トーク嫌いの私はどうもそれが気に入らず、できればそうではないやり方というのを常に思っているわけだが、しかしそう簡単に何か別の方法が見つかるわけではなく、今回は、逆に、トークも1時間くらいかけてそれだけ単独で聞いてもOK、くらいなものにするという方向で行こうということになる。
テーマは当然「アクション」。
毎回のゲストに合わせたそれぞれの小テーマを決めて行なう。
トーク1時間と映画、合計2時間で通常のレイトショー料金、という設定。
ホストとなる篠崎は大変だが、まあ、大学や映画学校の短期集中講座みたいな感じにもなるわけだから、通して聞くとかなり面白いものになると思う。
2週間の上映期間のうち、数日が上記の対談付きで、その他の日が『殺しのはらわた』に何本かの日替わり短編付き、という予定。
ただし、まだあくまでも予定。
もう初日まで大して時間がないので、果たしてそれまでにどこまで準備できるか。
boidはあれこれグシャグシャのまま年末になだれ込むことになりそうである。
しかもいよいよ来年の爆音映画祭に向けての準備も始まる。
それから篠崎からのメッセージを。
『殺しのはらわた』予告編をまず、お楽しみください!
10月17日(金)
昼過ぎに事務所に到着すると、ポストに篠崎から置き手紙。
本日は打ち合わせの予定で、昼くらいにということだったのだが、篠崎は11時に到着していてずっと待っていたとのこと。
もしかして11時という約束だったのか・・・
私は1時くらいかと勝手に思っていたのである。
しかも間の悪いことに篠崎が携帯を忘れていてまったく連絡とれず、篠崎からもこちらに連絡できずという状態。
夕方過ぎに何度か電話をしてみたのだがまだ通じず。
うーむ、申し訳ない、篠崎。
これでも、朝まで原稿入力作業をやって6時に寝て12時30分にはがんばって出社したのだ。
しかしまあ、勝手に1時くらいと思い込んでいた私がとにかく悪いのであった。
とはいえ、その後昼食を取る時間もなく夕方過ぎまで、懸命に仕事。
夕方までにやらねばならないことが山積みなのだった。
アメリコのアルバムの告知活動がいよいよ山場なんです。
とにかく知名度がほとんどないバンドなので、まずは多くの人たちに聴いてもらわねば、ということで、各所にサンプル版配布配布配布。
それから、『大音海』の『音海』分の索引作り作業も大詰めを迎え、ついにザッパ地獄を抜け出し、終わりが見える。
この時点で、索引項目が2000に近づき、『大音海』の追加分原稿が同じ分くらいあるから、果たしてどれだけの索引になることか・・・
それはそれ、本日の『クリスタルボイジャー』来場者に11月22日の中原オールナイトと、12月4日のアメリコ・アルバム発売記念ライヴのお知らせをせねばということで、急ぎでチラシを作り、バウスへ。
その途中、バウスから連絡が入り、本日はさらに昨日より大幅動員増。
着いてみると、招待券来場者もいるので、全体ではほぼ満員状態。
ついに『クリスタルボイジャー』でこのような状況が訪れる日が来たと、何ともいえない不思議な感じ。
これまでやり続けてきてよかった。
ただまあ、サーフ特集の全体が盛り上がったわけではないからねえ・・・
というわけで、今夜も地味にひたすら、『大音海』用レジデンツ原稿の入力作業に励むのだった。
そうそう、11月22日のドゥマゴ文学書受賞記念お祝いオールナイトは、映画の上映だけではなく、いろんなことをやります。
上映する映画自体も普通じゃないのになるかもしれません。
お祝い金として一口3000円、という料金になりますが、見て聴いて損はないことになると思います。
本日も、某ゲストの登場が決定。
果たして何が起こるか、お楽しみに。
10月16日(木)
本日はいよいよ大波がくる。
boidに、ではなく、バウスに。
『クリスタルボイジャー』です。
これまで何度やっても簡単には人が集まらず、今日も30人くらいかとドキドキだったのだが、ついに大台越え。
木曜日の夜にこんなに大勢の方々に、これまでの『ボイジャー』とは違うヴァージョン・アップした『ボイジャー』を見ていただけるとは。
今年はほとんどを海外ロケで過ごしている西島君も登場。
これまで、サーフ映画は何度か見に来てくれていたのだが、『ボイジャー』はこれが初めてだったとか。
初体験がこのヴァージョンというのは本当に幸せである。
西島君には、この面白さをまたもや各所で宣伝していただけたらと思う。
終了後は拍手も起き、パンフもガンガン売れていた。
サーフィン映画ではこれまで何度もつらい思いをしてきたのだが、こんなこともあるんだねえ。
明日は最終日。
大波が続いてくれることを祈るばかり。
でも、ほんとに面白いから、未体験の方は是非!
10月15日(水)
ひたすら仕事に励む。
本日は昨日の反動なのか、目がキンと冴えて、頭は冴えないが、落ち着きもなく、眠くもなく。
とりあえず何とか仕事は進む。
先週末から帰宅後は、湯浅さんの原稿の入力作業を行っている。
しばらくはレジデンツのアルバムのライナーが続く。
レジデンツの音にあわせるように微妙に歪んだ文章を入力していると、こちらの頭もグニャグニャになってくる。
しかしそれにしてもマックの日本語入力システム「ことえり」の縦書き変換のどうしようもなさ!
ATOKとまではいかないまでも、ウィンドウズのIMEくらいにはせめてどうにかしてほしいものだ。
これでは仕事としてはまったく使えない。
横書きならまだ何とかなるけどね。
急いで自宅のマックにウィンドウズを入れなければ。
久々にマックでも使ってみようかと、買うときに魔が差したのだった。
というか本来ならこういう入力作業は誰かに頼めばいいのだが、経済的な問題と、それより、やはりこうやって入力しながらあれこれを確認、チェックしていくことが、いろんな意味で自分のためにもなるので、やはりどこかでこれをやらねばということになるのだった。
とはいえ、どんどん睡眠時間はなくなるねえ・・・
しっかり売ってしっかり儲けねばと思うばかり。
しかし、レジデンツの日本盤、もうほとんどが売り切れなんだね。
うーむ。
店頭で久々に聴いてみようかと思ったものだけしか買っておかなかったのが悔やまれる。
「ディスコモー」の日本盤まで出ていたとは知らなかった・・・
というわけで、CDはあきらめ、DVDを買ってみることにした。
『エスキモー』はCDは持っているのだが、昔見たビデオがかなり面白かったので。
でももう、私が持っている『ジンジャーブレッドマン』のDVDとかないんだねえ・・・
そしてさらにそれから、これまでまったく予告していなかったのだが、12月6日からバウスにて、篠崎の『殺しのはらわた』を2週間上映する。
その予告編がYouTubeにアップされたので、のぞいてみていただきたい。
ここです→
私とboidと篠崎のあまりの忙しさのため、公開のための準備はまったく進んでいない。
さてどうなるか。
しかもboidでは、さらにもうひとつ、まだ公にしていない書籍も、12月23日発売が決まっていて、その作業は裏で着々と進行中。
ははは、湯浅本の他にもうひとつ、書籍編集作業をする時間があるのかないのかもよくわからない泣き笑い状態なのであった。
というわけで、『殺しのはらわた』にかんしては、boidのサイトを見にきていただいている方達が頼り。
30分程度の作品なので、いくつかの映画と組み合わせたり、その他の企画をやったりということになるはず。
詳細は追って。
10月14日(火)
日曜日には、延び延びになっていた爆音映画祭の打ち上げバーベキューをやった。
私の連絡ミスにより(今週はあまりに体調がひどいのでやはりもうちょっと延ばしましょうとバウスに連絡するのを忘れたのだった)、急遽土曜日に招集がかけられ、相変わらずの段取りの悪さの中で、しかし豪勢な焼き物の会となった。
今度は、バウス屋上ではなく自然の中に出かけて川縁などでやろうとか言っていたくせに、屋外の風にあたりすぎたためにいつものように大いに体調を崩し、本日はひどい頭痛で起き上がれず夕方出社。
とにかくやはりもう、単にひたすら何もしないで寝ているのが一番、というヨレヨレブリである。
呆れるくらい元気がない。
まあ、このひどい元気のなさは一体どうしたことか、かつてない元気のなさだ、誰かどうにかしてくれ助けてくれと思えるくらいには元気である。
10月11日(土)
『大音海』用の追加原稿の入力作業に入る。
コピーの文字が小さくて目がしょぼしょぼしていたところに塾から帰って来た子どもが暇そうだったので、国語の勉強だといって手伝わせる。
レジデンツに関する原稿。
内容というより、他人の原稿を読みながらパソコンに入力する、という行為自体に興味を示し、そこそこ長い文章だったが結局最後まで仕上げる。
BGMは『ミート・ザ・レジデンツ』。
文字と音からレジデンツ初体験をした姫は、脳みそボワボワになったようで、風呂にも入らずそのまま寝た。
眠れない夜にはレジデンツをお試しください。
私も結局本日も事務所に行ったりして、ほとんど仕事。
まあ、レジデンツ聴きながら仕事ができる訳だから、文句もいえないけどねえ。
10月10日(金)
猫の様子が変だと思ったらどうやら発情期に入ったみたいで、まあ、生まれて10ヶ月は経ったからちょうどその時期でもあり、近寄ってきてはミャーミャーグルグルとうるさくて、しかもこんな顔して寄ってくるものだから、相手をせざるを得ないのであった。
という訳で3連休は、仕事もできず休めもせず、ということになりそうである。
しかし今週はエネルギー・ゼロのまま、よく週末まで持ち堪えられたものだ。
夜は湯浅さんと月永がやってきて、『大音海』編集会議。
『音海』に追加する原稿がまだまだ増えそうで、果たして予定の500ページに収まるか・・・
いずれにしても年内の刊行はほぼ無理になったので、発売を1月下旬に延期。
果たしてどうなることやら。
10月9日(木)
月曜日の疲れをたっぷりと引きずりつつ、地味に仕事。
そんな中、旧知の宣伝マンから電話がかかってくる。
ちょっと前に送っていただいた新作のDVDに関するものだったのだが、この忙しさのため、まだ見ていないのだった。
その言い訳も含め、友人や知人のペースにあわせるのはいいのだが、映画の公開や雑誌の発売といった誰が決めたのかよくわからないシステムのペースにあわせるのはもう身体が言うことをきかないのだという話をする。
なんと言うか、こちらもフリーでやっている以上、社会のシステムのペースにあわせないという選択も当然あっていいはずで、その分仕事は減る訳だが、その代わりにboidを会社にしてこちらの都合で動けるベースを作っているということになる。
まあ、そんな話を聞いてもらえる人なのでしてしまったのだが、例えばこういう話を聞いてくれる宣伝マンが以後気を使って試写のお誘いなどをしてくれなくなったとしたら、今後は更に話の通じない宣伝担当ばかりが連絡を取ってくることになり、そうなるとますます私はうんざりして試写に行かなくなるという悪循環が始まるのであった。
うーむ。
とはいえ、行きたい映画の試写にも行けていない訳だから、もうどうにもならないんだけどね。
そんなぐずぐずを、とりあえずアトランティック・レコードの歴史が詰め込まれたボックスセットにてやり過ごす。
アメリカの歴史の旅を妄想しつつの1日であった。
帰宅後、我が家の猫を譲り受けたペット・グッズ・ショップの店のドアにぶら下げられた袋の中にやせ細った犬が入っていたという話を聞く。
その店では、保健所をはじめ、捨てられたり保護された犬猫を引き取って、新たな飼い主が見つかるまで育てたりしているのだが、こうやって無造作に店の前に捨てられていくそのこと自体に店主は義憤を感じ、こういうことをする飼い主はとにかく見つけ出して話をせねばと思い立ち、何とか飼い主を突き止めたのだそうだ。
で、飼い主と話をすると逆切れされて、ペットの誘拐とまでいわれて警察も出動という騒ぎになったものの、日本ではペットはモノと同じ扱いで、虐待する飼い主から保護するようなことは法律的にはできないとのことで、結局そのやせ細った犬は元の飼い主のところに戻されたという訳である。
もう、その犬の今後の幸せを祈るしかないのだが、何とも理不尽な話である。
実はこのペット・グッズ・ショップの方の話はもう、あきれるようなことが山ほどあって、それがブログでも報告されているのだが、それを来年はboidから書籍にしてはどうかという話もあり、やはりこういうことがあると是非なんとかしなければと思うのだった。
へア・スタの12ヶ月連続リリースやサーフ映画もそうなのだが、今生きていることと密接につながった形で、boidの活動を行えたらと思っている。
10月7日(火)
昨日は多くの皆様、第18回ドゥマゴ文学賞授賞式へのご来場、本当にありがとうございました。
パーティと贈呈式は天井のない吹き抜けの広場で行われるため、空模様が大変心配されたのだが雨もやみ、まあ、内部的にはあれやこれやあったものの無事終了。
公開対談も、これだけはっきりと文学との決別宣言をすればもう十分、これで最後、みたいな感じの決意をユーモアたっぷりにばかばかしく語る、というようなものだった。
高橋さんの、戻ってきてくれと誘うのは諦めましたという言葉も、中原の決意を十分感じてのものであっただろう。
boidとしてはこれだけはっきりと文学との決別宣言をされると、今後の活動や本の売り上げにも出てくるだろうからハラハラでもあるのだが、本人としてはそれも覚悟の上のことだろう。
だからとにかく、月刊へア・スタの第7号を、皆様にそっと、いや堂々と騒がしく差し出すばかりである。
この音が、すべてを語ってくれるだろう。
昨日サンプルを渡した湯浅さんからも「こんなバカなアルバム、かつて聴いたことがない。でも何か次を期待させるんだよねえ」というお言葉をいただく。
今月末をお楽しみに。
それから、パーティの間、特設ステージでギターを弾いてくれた牧野琢磨君に感謝。
ますますジョン・フェイヒーみたいな感じになってきたなあと思っていたら、1曲目はフェイヒーの曲をやってくれたのだそうだ。
アメリコや湯浅湾のギタリストでもある彼のファースト・ソロ・アルバムは本当に素晴らしいので、昨日、ちょっと気になった方は是非ご購入を。
在庫が残り少なくなってきたとのこと。
その後、2次会、3次会・・・ということになり、私は2次会終了後で帰宅予定だったのだが、あれやこれやで結局午前2時過ぎまで。
人の多い場所に行くと、とにかく耳鳴りとめまいが始まるのと、病的に落ち着かなくなるのとで、疲れは尋常ではなくなるから、まあ、それくらいの時間が限界。
ようやく本日は、ヨレヨレながら午後から通常営業。
力を使い果たした爆音調整の翌日のような感じであった。
あとは皆様に、『作業日誌』を読みながら、月刊へア・スタを聴いていただくのみ。
10月4日(土)
という訳で、本日も昼から事務所に。
その前に歯医者によって、ダメになっていた差し歯の土台をつけてもらう。
月曜日のドゥマゴ賞授賞式には、仮歯だが何とか歯のある状態で出席できそう。
夜はバウス。
爆音サーフの初日。
これまでのサーフの痛い経験から、今日は動員ゼロでも驚かない、という覚悟で向かう。
その甲斐あってと言うか、過去に比べたら上々のスタート。
決して胸を張れるような数字ではないが、これまでがひどすぎたので、それを思うと一安心。
しかも、場内の日焼け率90パーセント。
これはかつてない爆音。
なんだかニコニコしてしまう。
この人たちが、これで爆音に目覚めてくれると、新規顧客開拓事業としては十分な成果といえるのではないかと思われた。
とはいえまだ初日なので何とも言えないのだが。
何本か続けて、ダラダラと見にきていただけることを願うばかり。
そして本日の場内音楽はダン・ペンの新作『JUNKYARD JUNKY』。
ディスクユニオンでちょっと前から予告されていて9月発売予定だったのだが延びていて、すっかり忘れていたのだが昨日中原からの知らせで発売を知り、本日即行でユニオンに行ってみたのだった。
特に新しくも古くもなく、当たり前のように当たり前の音楽をやっている。
しかも、音の響きがめちゃくちゃいい。
これなら、ジャック・ジョンソンとかを聞いている人にも十分、未知のオーガニック・ミュージックとして聞き入れられるのではないかと思い、流してみたのだった。
だが、本日の雰囲気から行くと、もっとガツンと尖った音の方が良かったかと思った。
その後、食事の席で来年最初の爆音イヴェントが決定。
これも、これまでとはまったく違ったものになる。
音楽ファンは絶対に見逃せないというか、聞き逃せないイヴェントになる。
しかもライヴではない。
詳細が決まり次第発表します。
10月3日(金)
本日はへア・スタのマスタリングその2。
一昨日作ったベースになる楽曲の上に、更にさまざまな音源をかぶせて曲を完成させる。
その素材として作ったという音をスタジオまでの車の中で聞いていたところ、そのひとつがあまりに面白いので、それはそれでひとつの曲として完成させることに。
一体何だこれはという感じで始まり、またもや悪い冗談かと思わせ、しかしどんどんそれがひとつのトランス状態を作り出して行く。
とてつもなく充実した徹底した空虚が出現する。
こんなに狂ったように笑ったのは、一体いつ以来か・・・
という訳で本日はその曲を中心に回り、しかし、そこからは想像もできなかった場所へと行き着く。
7号目もこれでおそらく発売に間に合い、心配された8号目も完成。
今回もまた、ピースミュージックの中村さんの力なしには成立しないアルバムとなった。
昨夜からあまり寝ていないので、事務所に戻ったときはぐったり。
あれこれの作業は明日まわし。
とはいえ明日はもう、爆音サーフの初日である。
サーフィン映画はだらだらとあれこれ適当に見るのがいいんだけど、これだけせかせかした世の中だと、そんな余裕はなかなかないのかもしれないねえ。
10月2日(木)
やはりアイダは相当良かったとのこと。
「見なかった人は人生を損した」くらいなライヴであったと大塚の報告。
土曜日の町田には、果たして行けるだろうか。
とはいえ、昨夜はアメリコmyspaceでのスーサイドで盛り上がりついでに、こんなものまであれこれ見てしまったのだった。
bang bang summer wine
ナンシー・シナトラのページには近年のステージの動画もあって、これはこれでまたいい感じなのである。
金持ちのわがまま娘が目一杯突っ張りながら特別うまくもない歌を地声の強さだけで歌っているあの感じも大好きなのだが、歳をとってもまだその感じが抜けきれぬまましかし余裕も出た姿も何とも言えない。
まあそれやこれや、アメリコのページに行くといろんなお楽しみがあるので、ぜひ一度訪れてみていただきたい。
http://www.myspace.com/americotokyo
それらのお楽しみを堪能すれば、今回のアメリコのアルバムが更に何倍にも親密なものになると思う。
本日は義弟の税理士がやってきて、ここまでのboidの経理と経営状態の調査。
厳しい質問と要求を何とかクリアし、夜はバウスにて爆音調整。
しかし。
なんとバウスの爆音用のアンプがぶっ壊れてしまったのだそうだ。
とはいえ、左右の巨大スピーカー用ではなく、センター用のもので、代わりのアンプがあったので爆音上映自体ができなくなるようなことはない。
ただ、センターの音質がかわってくるため微妙な音の変化も出る。
しかしこのところ本当に良くいろんなものが壊れるねえ。
雷のせいかと思っていたのだが、単に皆さん働きすぎ、働かせ過ぎということか。
で、本日は『ダウン・ザ・バレル』。
DVDで見たときは、基本的にサーファー向けのスター選手総出演映画だけど悪くはないなあ、という感じだったが、こうやって爆音でみると、波と音楽と話し声のミックスのし具合がなかなか良くて、何というか、特別なメニューはないのだが、ご飯とみそ汁がおいしい、みたいな感じの作り方がしてあったことがわかる。
ドキュメンタリー映画の場合、その場その場で録音環境がまったく違うし、それにあわせて準備できるものでもないので、基本的にシーンによって音の質はまったくバラバラ、というのが当たり前である。
それ自体はどうにもならないものではあるが、それらをまとめたときにどのようにトリートメントするか、どんなバランスをとるかということにどれだけ時間をかける余裕があるかどうかで映画の空気感がまったく違ってくる。
爆音にするとその際がはっきりわかるので面白い。
その後、アンプが代わってどうなるかの試験として、またもや『クリスタルボイジャー』。
こちらは今回初のアナログ・ドルビー上映なので、センターのスピーカーの音が多少代わっても全体はびくともしない太い音が体全体を揺すぶるのだった。
微妙なノイズと一緒に音がやってくるところがいいんだよねえ。
10月1日(水)その2
変な時間にぶっ倒れていたため寝るのに失敗し、ぐずぐずとアメリコのマイスペース・ページを見ていたら、フレンドでスーサイドがあったのでつい、スーサイド・ページを見てしまった。
こんなライヴ動画が貼付けてある。
77年と04年のもの。
もう、ウルウルである。
他に何もいらない。
エルヴィスがハリウッドにうんざりし、ナッシュビルで渾身の録音をしたあと、いよいよメンフィスに向かって地上への復帰をするその10年後、そしてそのエルヴィスの死の直前、ニューヨークではスーサイドがデビュー当時のエルヴィスみたいな宇宙人の目をしてテレビにもでていた。
そしてもう一方はその20数年後。
完全にエルヴィスとロイ・オービソンが乗り移っている。
でもそんなアラン・ヴェガにもまして、いつまでも正気なマーティン・レヴは、もしかして本当に狂っているのかもしれないねえ。
もう60歳くらいじゃないか・・・
"GHOST RIDER" 1977 CARS TV SPECIAL "DREAM BABY DREAM" NYC 2004
10月1日(水)
本日は月刊へア・スタ7号目のマスタリング。
マスタリングというよりも、そのためのベース作り。
ピースミュージックの中村さんには毎回いろんな苦労をおかけしている。
とはいえ、作業は順調かつ投げやりかついい加減かつ慎重に進む。
7号目は、アルバムとしてのまとまりはさておき、曲毎の充実度といい加減度はこれまでのアルバムの中で最高のものとなっているはず。
特に最後の曲は、まったく違った展開を見せていて、ええ、ほんとにこれをひとりでやってるの? という音の響きとなっている。
疲れたとか飽きたとか言いながらも、結局このような新しい展開の曲を作ってきてしまうあたり、中原も本当に大変だろうと思う。
だが本人の大変さとは関係なく、素晴らしい曲になっていると思った。
その後は、私もヘロヘロすぎて、事務所仕事も明日にまわし、IDA のライヴにも行けず、帰宅してぶっ倒れる。
夜中に起きると、猫が遊べ遊べとミャーミャー鳴いて、近寄って行くとダッシュして逃げて行く。
うーむ。
小田君からの報告によるとIDAのライヴは本当にいいとのこと。
本日はぎっくり腰大塚が駆けつけているはずだが、ぎっくり腰に効くくらい良かったか、確認しなくては。