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PFF2008 ダグラス・サーク特集

「みることを夢見る」映画を「みることが出来る」映画にする。それが映画祭の役割のひとつです。
今夏、30回記念のぴあフィルムフェスティバル招待作品部門では、ダグラス・サーク監督のハリウッドでの代表作を中心にした珠玉の11作品をフィルム上映するという奇跡を起こします。

ダグラス・サーク。

「メロドラマ」の巨匠として語られることが多いサークですが、本来、メロ・ドラマとは、メロディー+ドラマ。音楽が重要な役割を担う映画のことでした。今回のラインナップ中、ドイツ時代、1930年代の3作品は、この“メロディー・ドラマ”としてのメロドラマの頂点にたつサークを堪能できます。
そして、50年代、アメリカでの代表作で構成した8作品は、メロドラマやノワールはじめ、様々なジャンルがあります。

サークの活躍した時代、映画監督という職業は映画会社の専属システムに縛られ、脚本権も編集権もなく、どんな醜悪な企画も断れませんでした。そんな中で、サークは与えられた企画を「とことん嫌って愛す」技をみつけます。

そして、画と、音楽と、音声を駆使する「映画の技」があれば、どんな酷い素材も、どんな辛い条件も、どんなに理想から遠い環境でも、美しい映画にすることが出来る、ということを獲得したサークの作品を大量に、これからの監督たちと観客たちに観てもらいたい…これが「PFFアワード」という自主映画のコンペティションを中心としたぴあフィルムフェスティバルの強い望みです。
幸せで忘れ難い夏をサーク映画でつくりたいと思います。

(ぴあフィルムフェスティバル公式ページより)

<ダグラス・サーク>
sirk.jpg1897年ドイツ生まれ。舞台監督や脚本家を経て1930年代にウーファー撮影所の名監督として活躍するが、ナチを逃れてヨーロッパを抜けアメリカに渡る。さまざまな苦労の後、ハリウッドで映画監督としての名声を確立した50年代末、「悲しみは空の彼方に」の不倒の記録と言われた大ヒットを最後に忽然とヨーロッパに戻り、以後2度と長編映画をつくることはなかった伝説の映画監督。1987年没。視力を失った晩年の語りをダニエル・シュミット監督が「人生の幻影」('84)に記録した。
公開時のゴダールによる「愛する時と死する時」激賞は有名だが、その後60年代にフランスそしてイギリスで再評価が始まり、数々のロングインタビューが行われる。70年代には、ファスビンダーの熱狂で注目は更に高まる。近年はトッド・ヘインズ、フランソワ・オゾンはじめ、新世代監督がこぞってオマージュを捧げる存在となる。パリシネマテークでは2005年に2度目の回顧展が開催された。
日本では50年代のリアルタイムでの劇場公開以降、一部作品のビデオ&DVD発売と、シネクラブでの上映などで語り継がれてきたが、昨年、膨大な資料とともに7作品がDVDボックスとして発売され、インタビュー本「サーク・オン・サーク」の翻訳出版も実現したことで、更に注目が高まっている。

上映作品、詳細はぴあフィルムフェティバルをご覧ください。


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