
第二回「中原昌也12枚のアルバム」レポート
Hair Stylistics a.k.a. 中原昌也 TOP
「中原昌也12枚のアルバム」at ジュンク堂池袋本店
5月29日(木) 中原昌也×松山晋也(音楽批評家)
第二回目のゲストには松山晋也さん(音楽批評家)をお迎えしました。
お二人は3年ぶりくらいの再会ということです。まず松山氏から持ってきたアルバムの紹介で、灰野敬二さんの歌謡曲・童謡のカヴァー・プロジェクト哀秘謡の『1st』、これは多分使わないと思うけどという前置きでちら見せしたゴブリン、そして韓国ロックの父と呼ばれる申重鉉の『無為自然』を持ってきてくださいました。その理由は「中原君は灰野敬二を語らせたら日本一」と「今回のヘアスタイリスティックスの新譜『GRACIA A LA VIVA』を聴いたら、この『無為自然』という言葉がぴったりだと思って」というもの。ちなみにこのアルバム『無為自然』の音楽とは一切なく持ってきたそうです。というわけで、今回の1枚目は哀秘謡に決定。
語らせたら日本一の灰野敬二さんのお話とは、95年にレントゲン藝術研究所で行われたライヴでのエピソードでした。そのほか中原氏が灰野敬二さんに普段しているというくだらない質問とその回答などを披露。といいつつアルバム『1st』の「いとしのマックス」や「骨まで愛して」を聴きながら、「すごいですね」を連発していました。松山氏による「リズムと呼吸と間ですね」という言葉に大いに納得。
その後ようやく中原氏の持ってきたレコードが登場。イギリスのサキソフォニスト、ロル・コックスヒルとピンク・フロイド『原始心母』への参加で知られるロン・ギーシンのアルバムを何枚か持ってきていました。中原氏にとってこのふたりは似たような立場であるということで、選択は松山氏に委ねられました。松山氏はギーシンの1st『A Raise of Eyebrows』は「まさに中原君の世界だよね」と言います。ひとしきりギーシンについても話した後で、しかし松山氏が大好きだというロル・コックスヒルでいくことになりました。その1枚は『Welfare State』。松山氏は「これが一番、僕のイメージのコックスヒルと合っている」のだそうです。フリー・インプロヴィゼーション・シーンでの活動も知られるコックスヒルですが、「根はポップ」「フリーをやっていてもすごく和む」のだと松山氏はいいます。中原氏は「何をやっているんだろう・・・・・・」というところがいいとのこと。
そこから中原氏は「何をやりたいのかわかっているのか」という質問に、音楽作り、作家活動に対する中原氏の複雑な心境が語られます。また新譜をあまり買わなくなったという二人が、その理由として「音楽というものをやる必然性の問題」(中原)「音楽をやる必要のない人がやってるよね」(松山)という結論に達すると、「僕もそうかもしれない・・・・・・」と中原氏がもらしたところで終了。
というのでは少しさみしいので、特別にもう1枚松山氏の持ってきた「全部のネジが緩んでるんだけど、でもなんか美しい」という『無為自然』を聴くことになりました。最後に申重鉉にとても詳しいという湯浅学さんから特別解説もあり、今回の対談を終了しました。
次回(6/26)のゲストは湯浅学(音楽批評家)さんです。実は第一回、第二回ともトークに少し参加してくださった湯浅さんと、次回は正面から語っていただきます。バンド湯浅湾としても共演のあるお二人で、どのような話になるか、お楽しみに!
第3回 中原昌也×湯浅学(音楽批評家)
6月26日(木) 19:30スタート(※通常より30分遅れのスタートです)
1,000円
ジュンク堂池袋本店 4Fカフェにて