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第三回「中原昌也12枚のアルバム」レポート

Hair Stylistics a.k.a. 中原昌也 TOP

「中原昌也12枚のアルバム」at ジュンク堂池袋本店
6月26日(木) 中原昌也×湯浅学(音楽批評家)

第三回目のゲストには湯浅学さんをお迎えしました。
いきなり湯浅氏の持ってきたアート・オブ・ノイズ『誰がアート・オブ・ノイズを…』を見て、「こんなもの、今、聴きたいですか?」という中原氏の一言から始まりました。続いて出てきたのがロネッツの『Ronettes featuring Veronica』。そしてデヴィッド・チュードアのオルガンやバンドネオンなどの演奏を集めたという『Second Wind for Organ』。中原氏はこのLPを持っておらず、ゴードン・ムンマの楽曲が入っているところにそそられた様子。そして最後に『John Cage – Music of Change』。チュードアの入門編として、「本当にピアノがうまい」「女の子にプレゼントしても嫌われない現代音楽」というのがポイントだそうです。
一方の中原氏は三回目にしてようやくこのイヴェントにも慣れてきたということでひとりのアーティストに絞って、キム・フォウリーのアルバムを一通り持ってきました。一枚一枚、アルバムを取り出しては「ジャケが酷い」「名盤」「ストーンズっぽい」「まったく記憶にない」などお二人でコメントし合いながらも、どれにしようか迷うこともないと『Outrageous』に決定。
何曲か聴いていると「これは暴力温泉芸者」「こっちはヘア・スタイリスティックス」と意外にも中原氏のヴォーカルがキム・フォウリーの影響大なことが判明しました。しかしオランダのガレージ・バンドのアウトサイダース、ワイルドマン・フィッシャー、先日来日していたジミー・カール・ブラックからマザーズ・オブ・インヴェンション、GTO’sなど周辺人物に話はどんどん逸れて……。
そして最初に出したまま決定していなかった湯浅氏の1枚です。オムニバスものは禁止、ロネッツは大きい音で聴かないと楽しめないということで『誰がアート・オブ・ノイズを…』に決まりました。「こんなものを中学生のときに一生懸命聴いていたと思うと恥ずかしい」などと盛んに言う中原氏ですが、レコードが始まってみると「懐かしい」「いいねぇ」と。当時大ヒットしたという「ビートボックス」が始まると「ヘンリー・マンシーニの『小象の行進』みたい」だという中原氏の発言に湯浅氏は「だから好きなんだ!」と発売から24年経ってやっと謎が解けたと満足気でした。
今回は時間がなくなり、少し飛ばして最後に「モーメンツ・イン・ラヴ」を聴いて終わりました。

次回のゲストは三田格さんです。お楽しみに!

三田格: ライター、評論家、DJ。
フリー編集者として、北宋社から『あぶくの城 フィリップ・K・ディック研究読本』(1983)や『吾が魂のイロニー―カート・ヴォネガットJr.の研究読本』 (1984年) を刊行。
その後、編集、執筆活動を行うが、90年代からは音楽関係の仕事に比重を移し、テクノやトランスの評論家、DJとして活躍。
共著に『NO!!WAR』(野田 努、水越 真紀、工藤 キキ/河出書房新社)、『テクノ:バイヤーズ・ガイド―selected techno discs1983‐2003』(木村 重樹、金田 謙太郎/河出書房新社)などがある。

第4回 中原昌也×三田格(音楽批評家)
7月24日(木) 18:30スタート(※通常より30分早いスタートです)
1,000円
ジュンク堂池袋本店 4Fカフェにて ご予約はこちら→