
第四回「中原昌也12枚のアルバム」レポート
Hair Stylistics a.k.a. 中原昌也 TOP
「中原昌也12枚のアルバム」at ジュンク堂池袋本店
7月24日(木) 中原昌也×三田格(音楽批評家)
第四回目のゲストには三田格さんをお迎えしました。
今回は6時半のスタートということもあり、開始時のお客さんが少なさにがっかりした様子の中原氏。最初は空席も目立ちましたが、徐々にお客さんも到着しました。
今回の一枚は三田氏がバーニング・スター・コアの『Operator Dead… Post Abandoned』でした。三田氏は近年、自分の中でどんな音楽が好きなのか、もう一度いろんな音楽を聴き直している最中だということ。そんな中で出会ったのがこの一枚で発売から一年、ほぼ毎日聴くほど好きなのだそうです。
三田氏から「中原君にはこういうのは詰め込みすぎでもうちょっと抜いたものが好きなのでは」という指摘がありましたが、このアルバムは初めて聴いたという中原氏は「でもこれは好きですけど」と気に入った様子。ただやはり中原氏は「ノイズが好きというよりも怠惰なものが好き」なのだといい、「やる気がない」デトロイト出身、マンマルが好きかどうかということで盛り上がりました。三田氏は中学生の頃に工場の近くに住んでいたことがあり、工場の騒音を聞いていたのでやる気のないノイズを聞いているとそれを思い出すのでつらいのだそうです。
一方中原氏の今回の一枚はドイツのアヴァンギャルド・グループ、P.D.『Inwegols』という1980年の作品。こちらも三田氏ははじめて聴いたということでしたが、ちょっとかけただけで三田氏は絶句、お客さんからは笑いがこぼれます。中原氏はこのP.D.が大好きで苦労して全コレクションを集めたそうですが、三田氏からは絶句の後に「こういうのは作ろうと思えば作れるだろうけど、発表する勇気がすごい」という発言。「音楽に何を求めてるの?」と素朴な疑問が生じます。「それは謎……だけど、楽しい」と中原氏。
マンマルを聴くのも「相変わらずつまらない」からだというと、すかさず三田氏から「その相変わらずつまらないの確認をするのがわからない」と突っ込まれました。中原氏も「それでだいぶ人生を無駄にしています」言いますが、三田氏は「ある種それは新しい、自分は古い人間かと思った」とのこと。しかし「中原君の言うしょぼいものを一生突き詰めて聴き続けたいとは思えない……」と脱力。
さらに「Progressive Disco」「Progressive Disco 2」と容赦なく続くサウンドにややギヴ・アップの様子。しかし最後はノイの要素を発見し、なんとなく納得したところで今回のトークは終了しました。
次回のゲストは原雅明さんです。お楽しみに!
原雅明: disques corde / soup-disk主宰。ライター。
第4回 中原昌也×原雅明(corde)
8月28日(木) 19:00スタート
1,000円
ジュンク堂池袋本店 4Fカフェにて ご予約はこちら→