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第六回「中原昌也12枚のアルバム」レポート

Hair Stylistics a.k.a. 中原昌也 TOP

中原昌也12枚のアルバム」at ジュンク堂池袋本店
9月25日(木) 中原昌也×野田努(「remix」編集長)

第六回目のゲストには野田努さんをお迎えしました。
今回はいきなり野田氏が持参したのはジュリアン・コープ著『ジャップロックサンプラー -戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか-』でした。音楽をかける前にどうしてもこの本について話したいとのこと。本の帯にも「奇書」と書かれており、トンデモ本扱いされていることに大変にご立腹の様子。ジュリアン・コープについて、黒船来航から書かれる日本のロックについて、そしてハイライトは裸のラリーズだと熱く語ります。中原氏はこの本を読み始め、フルクサスのあたりまで読み進んだあたり、京都で盗難にあったために読めていないと、こちらも何度も悔しさを滲ませました。
そのほかにも音楽本の話になりデヴィッド・トゥープ『音の海』、ロイド・ブラッドリー『ベース・カルチャー』、鈴木孝弥『定本 リー“スクラッチ”ペリー』などが話題に上りました。
本の話でだいぶ時間が過ぎた頃にようやく、今月の一枚の話になりました。が、野田氏はなぜか今年のベスト「一枚」を選んでくるのだと勘違いしていたことが発覚。しかも「最近のものは断トツの一枚がない」と8枚も持参していらっしゃいました。
というわけで持ってきたのはこんな感じ。ザ・バグ『London Zoo』、ワイリー『Grime Wave』、フライング・ロータス『ロス・アンジェルス』、ヘラクレス&ラヴ・アフェア『Hercules & Love Affair』、トリッキー『ノウル・ウェスト・ボーイ』、ベンガ『Diary of Afro Warrior』、ギャング・ギャング・ダンス『セイント・ディンフナ』、キティ、デイジー&ルイス『キティ、デイジー&ルイス』。
このうち何枚かをかけ、中原氏は嫌いだと言っていたダブステップのベンガ『Diary of Afro Warrior』が意外と気に入った様子。結局野田氏の一枚はこれになりました(一曲聴いただけですが)。
一方、中原氏の一枚は、ちょうどこのイヴェントの1週間前になくなったマウリシオ・カーゲルの追悼で『Exotica』。でもメインにかけていたのは『Mauricio Kagel 2』の「blue’s blue」でした。カーゲルでは映画の話や「現代音楽の巨匠なのに、こんなにバカ」という話題。
今回はいろんなものをちょっとずつかけ、それをバックに、中原氏のアメリカ・ライヴの話やお二人が出会った頃の、中原氏の大物っぷりの話をしつつ、最後はなぜかギャング・ギャング・ダンスに話題は戻り、「温かく見守ってあげよう」という野田氏に対し「でも腐ったビョークにしか聴こえない」という中原氏の暴言で終了しました。

次回のゲストはジム・オルークさんです。お楽しみに!

第7回 中原昌也×ジム・オルーク(ミュージシャン)
10月30日(木) 19:00スタート
1,000円
ジュンク堂池袋本店 4Fカフェにて ご予約はこちら→