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5/17 5/19(木)、20(金)「爆音映画祭 in 京都」開催です!
5/19(木)、20(金)「爆音映画祭 in 京都」開催です!

今年も同志社大学今出川校地にて「日・EUフレンドシップウィーク〜爆音映画祭in京都」を開催します。
関西初爆音上映の「地球に落ちて来た男」をはじめロックスターの特集となります。ぜひこの機会に爆音上映を体験してみてください。

また、翌日5/21(土)には京都みなみ会館にて「地獄の黙示録 劇場公開版」公開記念オールナイトイベントもあります!

 

不可視のスターを凝視する~2016年京都爆音へのお誘い

 

映画や音楽の20世紀を作った多くの偉人たちの死を、わたしたちは昨年末から次々に知らされた。中でもデヴィッド・ボウイの死は、あまりに衝撃だった。エルヴィス・プレスリーの腰の例を出すまでもなく、そのヴィジュアルとセットで誕生したロックンロールは、デヴィッド・ボウイという身体を得て成熟し、あらゆるものへと変容可能な運動体として、つまりロールし続けるロックとして、わたしたちの視覚に刻み付けられたのだから。ボウイは果てしなく変わり続けるはずだった。しかしその身体は、「死」という不可視の領域へと不意に去ってしまう。ロックを見ることは、今やそのスターの見えない暗闇の中に、つまりブラックスターのその向こうに目を凝らすことにほからないのだと、いきなり告げられてしまったのである。わたしたちの未来も過去も、その暗闇の中にあるのだと。
70年代前半、デヴィッド・ボウイやTレックスの登場によりロックの世界に怪しい花を咲かせたグラムロックは、「ロック」というジャンルを大きく飛び越え、世界中に可能性の種子を撒き散らした。わたしたちの21世紀はその中にあると言っていい。映像に収められたグラムロックとともに、今や暗闇の中にしか残されていないかもしれないわたしたちの可能性に向けて、一歩踏み出せたらと思う。そこではデヴィッド・ボウイの死から始まる物語が生まれることになるだろう。
樋口泰人(boid主宰・爆音プロデューサー)

 

<スケジュール>
5/19(木)
16:00 『すべての若き野郎ども/モット・ザ・フープル』
18:30 『地球に落ちて来た男』
http://www.d-live.info/program/movie/index.php?c=program_view&pk=1459927389

 

5/20(金)
16:00 『きっとここが帰る場所』
18:30 『地球に落ちて来た男』
http://www.d-live.info/program/movie/index.php?c=program_view&pk=1459927413

 

*各作品上映前に樋口泰人による解説あり

 

<会場>
同志社大学 寒梅館ハーディーホール

 

<料金>
※当日のみ
『地球に落ちてきた男』一般1800円、Hardience会員・学生1300円
『すべての若き野郎ども』『きっとここが帰る場所』一般1300円、Hardience会員・学生1000円

 

<上映作品>

地球に落ちて来た男
地球に落ちて来た男
The Man Who Fell To Earth
1976年/イギリス/139分 *BD上映
監督:ニコラス・ローグ
出演:デヴィッド・ボウイ、リップ・トーン、キャンディ・クラークほか
タイトル通り、宇宙人としてのデヴィッド・ボウイの物語。その宇宙人が聴いたと思われる耳障りなノイズが、時折、彼と世界との関係を断絶する。音痴な宇宙 人という設定も泣ける。ボウイの曲は流れないが、その背景にあったはずの音楽の記憶のようなものとして幽かに流れる音楽が、わたしたちを彼がやってきた宇 宙の彼方へと誘うだろう。

 

 

きっとここが帰る場所main

きっとここが帰る場所
This Must Be the Place
2011年/イタリア、フランス、アイルランド/118分 *35mm上映
監督:パオロ・ソレンティーノ
出演:ショーン・ペン、フランシス・マクドーマンドほか
ショーン・ペン扮する、すでに盛りを過ぎたグラムロッカーがあまりに痛々しすぎて、見ているだけで息が詰まる。35年後に作られた『地球に落ちて来た男』 の別ヴァージョンとも言えるのではないかとさえ思う。人間離れしたボウイと違ってこちらはより人間的でもあるのだが。宇宙に戻れなくなってしまった男が覚 悟を決める物語でもある。

 

 

すべての若き野郎ども/モット・ザ・フープル

すべての若き野郎ども/モット・ザ・フープル
The Ballad of Mott the Hoople
2011年/イギリス/101分 *BD上映
製作・監督:クリス・ホール、マイク・ケリー
出演:モット・ザ・フープル、ロジャー・テイラー、デヴィッド・ボウイほか
デヴィッド・ボウイ作の「すべての若き野郎ども」の大ヒットで世界に名を知らしめたモット・ザ・フープル。ボウイとの共演シーンも見ることのできるこのド キュメンタリーは、若きバンドの盛衰の物語でもあり、また年老いた男たちの生き残りの物語ともなる。フロントマン、イアン・ハンターのギラギラとした現在 の姿に、誰もがニヤリとするはず。
※本作にも登場するオリジナル・メンバーのひとりデイル・グリフィン(Dr.)は、2016年1月17日、ボウイの後を追うように67歳の生涯を閉じた。

 

チラシはこちらから

http://www.boid-s.com/wp-content/uploads/2016/04/webBAKUONKYOTO_2016.pdf

 

 

5/21(土)京都みなみ会館にて『地獄の黙示録 劇場公開版』公開記念ナイトとして、『地獄の黙示録 劇場公開版』『ワイルド・ギース』『戦場のメリークリスマス』とミリタリー映画3本立てのオールナイト上映があります。boidの樋口も上映前にトークで お邪魔します。
その後、京都みなみ会館では『地獄の黙示録 劇場公開版』のロードショー上映となります。
イベント詳細はこちらをご覧ください。


http://kyoto-minamikaikan.jp/archives/26501

 

チラシ表0301