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9/26 いよいよ明日より「爆音映画祭2016 特集タイ|イサーン」開催!
いよいよ明日より「爆音映画祭2016 特集タイ|イサーン」開催!

「爆音映画祭2016 特集タイ|イサーン」

ータイ、イサーンに深く モーラムとともにー
日程:2016年9月27日(火)〜10月1日(土)
会場:Shibuya WWW、WWWX(東京都渋谷区宇田川町13-17ライズビル地下&2F)
主催:boid、空族、Soi48
協力:WWW、Thai Film Archive、Donsaron Kovitvanitcha、Nonzee Nimibutr、ムヴィオラ、トモ・スズキ・ジャパン、オリエンタルブリーズ、コミュニティシネマセンター
助成:国際交流基金アジアセンター
協賛:MotionGallery
問い合わせ:boid(E-mail: bakuons@boid-s.com/TEL: 03-3356-4003)

http://bakuonthai2016.com/

 

いよいよ東京での爆音映画祭が明日から始まるわけですが、今、東京で爆音やるなら『マッドマックス』やったり『ゴジラ』やったり『ファイトクラブ』やったりすれば普通に盛り上がり、ガンガン動員もあって何の問題もないところ、どうして誰も知らないタイの映画を、しかも9本中7本は独自権利をとり字幕もつけて新たな上映素材を作っての上映などするのか、案の定全然チケット売れてないしいくら助成金貰っているとはいえこのままだと赤字間違いなしじゃないかという状況ですが、それでもやっぱりこれらを観て欲しいんです。

昨日のYCAMで確信しました。
boidがやることは、今はこれ。
ケーンやピンの揺れながら反復するリズムに、日本中を巻き込むこと。

今回の映画のセレクションも、ミュージシャンの招聘も、わたしにはまったく分からぬ部分で、すべてsoi48のふたりにお任せしてboidはあくまでも事務手続きをこなしていったわけなのですが、とにかくsoi48のふたりを信頼して本当に良かった。
字幕が付いて出来上がって来た各作品を観るたびに、そんな思いが強まります。
また、昨日のYCAMに来場された全員が感じていることだと思います。
あんな奇跡のような1日は今後あるのかどうか。

東京はYCAMとは別の形でイサーンの映像と音が溢れます。
ライヴもまだまだチケットは余っています。
『バンコクナイツ』以外の映画も当日券たっぷり。
どれが面白いとかどれを観るべきとか、そんなことはまったくなし。
道端に転がっている石のそれぞれが独自の形をして、どれをとってもそこからさまざまな物語や音色が聞こえてくるように、これらの映画もまた、どれをとってもそれぞれの響きがある。
全部観て欲しいけど、1本だけでもOK。
単なる出会いでしかないけど、それゆえにすべてが奇跡的な出会いとなることでしょう。

そしてその奇跡的なそれぞれの出会いの果てに『バンコクナイツ』という映画がある。
『バンコクナイツ』はそんな映画でした。
もはや監督も主演もいない。
監督はバンコクやイサーンでおろおろしているだけ。
道端の石や草や虫や幽霊たちが、それを観て何かを語り始める。
その語りの中に、わたしたちも投げ込まれる。
ケーンやピンの揺れる反復が空気の中にあって、観ている私たちの身体に、その呼吸とともに侵入して気がつくと私たちの体そのものが揺れる空気となっている。
虫たちや幽霊たちの語りと視線がわたしたちを後方から貫いて、前方のスクリーンに映し出されるといった感じ。
たぶん私たちも、「幽霊」としてスクリーンに映し出されている。
そんな「幽霊」としてどう生きるか。

モーラムのライヴや今回のイサーン映画たちは、更にその「幽霊」としての視界を広げてくれること間違いなし。
今後、わたしおよびboidは更にとち狂ったことや呆れることをやり続けることになると思いますが、まあ、そういうことなのでお許しを。

今回赤字になろうが来年もまた、タイのミュージシャンを読んで映画も上映することを、すでに画策し始めています。
ないのは金だけ、という相変わらずの状況ですが、まあ、そんなことでやめるわけにはいかないので。

それはとにかくまずは27日からの4日間。
HPはこちらです。

 

「爆音映画祭2016 特集タイ|イサーン」

http://bakuonthai2016.com/

 

 

明日はモーラムユニットライヴです!

9月27日(火) モーラムユニット・ライヴ (会場:Shibuya WWW)
18:30 OPEN/19:00 START
出演者:ポー・サラートノーイ、アンカナーン&プロイ・クンチャイ、ポンサポーン・ウパニ、井手健介、attc vs Koharu/DJ:Soi48