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10/10 『渋谷さんと安川さん、ファスビンダーを語る』動画公開中です
『渋谷さんと安川さん、ファスビンダーを語る』動画公開中です

ファスビンダーの字幕翻訳でおなじみのドイツ映画の研究者・渋谷哲也さんと『Dres­sing Up』公開中の映画監督・安川有果さんの対話(75分)がyoutubeで公開されています。

 

『ベルリン・アレクサンダー広場』公開時に知り合われたお二人。ファスビンダー映画へ­の思いや、安川さんの映画への影響について語り合われています。

 

東京ドイツ文化センター で11月4日(水)〜7日(土)に開催される「2015 ドイツ映画 映像の新しい地平」で上映されるファスビンダーに関するドキュメンタリー映画や、渋谷さ­んもファスビンダー論を執筆している書籍『国境を超える現代ヨーロッパ映画250』な­ど、今後もファスビンダー関連情報は見逃せません。

 

 

boidからは書籍『ファスビンダー、ファスビンダーを語る 第1巻』『ファスビンダー、ファスビンダーを語る 第2・3巻』を発売中です。boid通販ではお得なセット価格(6,500円税込)での販売もしています。

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<ファスビンダーの60年代、70年代、80年代。その活動のすべてを語る。>

 

死後30年以上経ったいまも、世界中の映画作家や映画ファンたちを魅了し続けるファスビンダー(1945〜82)。演劇時代から初期のキャリアを語った第 1巻に続き、映画監督として新しい段階へ踏み出した70年代(第2巻)、念願の巨編『ベルリン・アレクサンダー広場』をはじめ、名作を次々に生み出した最 後の3年半(第3巻)。ファスビンダーがその活動のすべてをありのままに語る、完全版インタヴュー集、ここに完結(第2巻・第3巻合本)!

 

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●第1巻(1967〜1970)
作品に併走する同時進行の会話
初期演劇時代/『愛は死より冷酷』『ホワイティ』『聖なるパン助に注意』ほか

みんな、どうやってつくったんだ、どうやったらできるんだ、
一本映画が封切られたと思ったら、またもう一本できてる、
自分たちはつくれないでいるのに、とかそういうことばっかり何度も何度もきかれたよ。
で、ぼくは、映画をつくる必要がほんとうにあるんなら、つくるしかないって毎回答えたし、
今でもそう答えるだろうな。あんまり金がなくても、ぜんぜん金がなくても、
つくれるような映画を考え出せばいいんだ。 ……中略……
でもほんとうにつくりたくて、つくる必要があるんなら、つくるしかないんだ。
それがどうなるか、どんなものが出来たかっていうのは、また別問題なんだ。
・・・・・・ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(本文より)

 

●第2巻(1971〜1978)収録作品
『四季を売る男』『不安は魂を食いつくす』『ボルヴィーザー』『デスペア』ほか

●第3巻(1979〜1982)収録作品
『マリア・ブラウンの結婚』『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』『ベルリン・アレクサンダー広場』ほか

 

要するに、映画をつくってるぼくの知り合いでぼくが好きな人間は、みんなどこか狂ってるんだよ。彼らにとっちゃ、それがセラピーだっていうことだし、みん な映画つくってないと生きていられない人間なんだと思うね。ぼくだってそうだし、少なくとも何かやってないと駄目なんだ。ものを書くとか、生産的に本を読 むとかね。生産性、そこがまさに要点なんだよ。でもぼくには映画をつくるのが一番いい。
・・・・・・ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(本文より)